花たより|2010月06月29日
梅雨空の下で、鮮やかな黄色の花が目立っていました。
未央柳(びようやなぎ)という植物でヤナギ科ではなく、オトギリソウ科の花です。
美しい花と、柳に似た細い葉を持つことから付けられた名前です。
金糸梅(きんしばい)という花とよく似ていますが、違いは雄しべにあります。
未央柳(びようやなぎ)の雄しべは、流行のつけまつ毛のように長く無数にあります。
繊細な印象を受ける雄しべと美しいこの花に「美容柳」「美女柳」という別名があるのがうなずけますね。
長雨が続いていても、気分を楽しくさせてくれるような不思議な花です。
花言葉は「幸せ」
花と向き合える私は幸せです。
皆さんはいかがですか?
花たより|2010月06月25日
茶室で見た花を山で見つけ、自宅に持ち帰り、庭に植えたのが、この花です。
丘虎尾(おかとらのお)という名前です。
名前がなんとも言えずおもしろいと思いませんか?
花穂の先が虎の尾のように垂れ下がっていることから付いた名前です。
野山でも日当たりの良い草地に咲き、湿地に生育する沼虎尾(ぬまとらのお)と区別して、「おか」を付けたと言われています。
名前から猛々しい花を想像しがちですが、かわいらしい花を付けていると思いませんか!?
花言葉は「やさしい風情」
しかし、花言葉とは裏腹に、やさしくない一面があります。
地下茎で増えるこの花は、増え方が半端ではありません。
春先にかなり成敗したはずですが、我が家の庭を見ると、私泣かせの花になっています。
前回お話した「自然に逆らった」私への罰でしょうか!?
花たより|2010月06月22日
19日は鮎の友釣り解禁日でした。
清流白川は、少し前からの大雨で増水していました。
しかし、土日ということもあり、たくさんの釣り人の姿がありました。
さて、今回紹介するのはこちらの花です。
自生している笹百合(ささゆり)です。
葉っぱが笹の葉に似ていることから付いた名前です。
私が小さな頃から梅雨時になると、近くの野山で見かけた花の一つです。
品種改良された近頃の百合は多種になり、そのどれもが「華やかな」イメージがありますが、自然の中でひっそりとしかも凛と咲く笹百合(ささゆり)には花の品格を感じます。
そばに近寄ってカメラを近づけたら、甘い香りがして、懐かしい気持ちになりました。
この花の魅力にとりつかれ、根こそぎ持ち帰る心無い人が居られるようですが、持ち帰っても殆ど翌年同じ姿を見ることはできないほど、笹百合(ささゆり)を根付かせることは難しいようです。
自然に逆らうようなことはせず、温かい気持ちで眺めてほしいですね。
花言葉は「上品」
誰が付けたのか知りませんが、ピッタリの花言葉だと思いませんか!?
東白川村便り|2010月06月18日
去る6月15日に菖蒲湯に入りました。
普通は、5月の端午の節句の風物詩でしょうが、近所の農家の方に習いこの日に入ってみました。
「菖蒲とヨモギ」はその方が軽トラック(このあたりでは必需品!)を走らせ裏山で採ってくださいました。
麻紐で束ねたものを二つ作り、ひとつは屋根へひとつは浴槽へ。
「菖蒲を頭に巻くと頭がよ~なるよ!」と教えて下さったので、早速息子たちに伝えたところ、すごい勢いであちこちに巻いておりました。
残念ながら、写真公開とはいきませんが…邪気を払うどこかの国の儀式のような巻き具合でした。
ちなみに「頭がよくなる」ではなく、「頭の病気にならない」が本当だったようですが、彼らには、内緒にしておきました。
そして、お風呂上がりには朴葉でくるんだ朴葉もちを食べ、旧暦の季節行事を無事終えました。
あの様な扱いをして本当に邪気が払えたのかは、かなり不安ではありますが。
花たより|2010月06月18日
先日、名古屋に出かけ、あちこちを歩いてみました。
わかっていた事ですが、咲いている花を見て、名古屋と東白川の気候の差をひしひしと感じました。
東白川では、少しづつ色付き始めた紫陽花(あじさい)がみごとに咲いていました。
空はすっきりしなくても、私は紫陽花(あじさい)を見ると、心晴れやかな気持ちになります。
今回は、この時期の東白川の山で他の種類より一足先に咲く紫陽花(あじさい)を紹介します。
小紫陽花(こあじさい)と言って、普通の紫陽花(あじさい)に比べひと回り小さいことから付いた名前です。
装飾花と呼ばれる額のない花が咲き、山でも薄暗い湿った所で見かけます。
色がステキだと思いませんか? 淡い紫色が小紫陽花(こあじさい)のいちばんの魅力だと思います。
こじんまりと咲く姿が、控えめで優しさを感じませんか?
皆さんにも是非見て頂きたい紫陽花(あじさい)の一種です。
紫陽花(あじさい)の花言葉は、「移り気」。
皆さんが紫陽花(あじさい)の花言葉のような心境にならないように、気を引き締めて頑張ります!!
花たより|2010月06月15日
梅雨入りしましたが、本日の東白川は朝から晴天です。
午後から、雨が降るとの予報ですが・・・
散歩の途中、道端で見かけた花です。
物忘れのひどい私ですが、先生に教えていただいた花の名前と由来が、すぐ頭に浮かんできました。
浮かんだ名前が、忍冬(にんどう)です。
冬の寒さに耐え忍び、この時期に花が咲く姿から付いた名前で、漢名だということです。
他にも呼び名はあります。
吸葛(すいかずら)は、和名で、一般的な呼び名がこれですね。
甘い蜜を吸う葛という意味から付いたそうです。
「忍冬」と書いて「すいがずら」と読ませる場合もあるとか。
3つ目の呼び名が、金銀花(きんぎんばな)。
咲き初めは、白い花が徐々に黄色くなり、一つの枝に白い花と黄色い花が同居していることから付いた名前です。
3つも呼び名がありますが、どれもうなずけてしまいます。
草のように見えますが、吸葛(すいかずら)は、常緑のつる性低木です。
華やかさはあまり感じられませんが、1箇所から2つの花が咲いているのがユニークで、花の形もおもしろいと思いませんか?!
近づいてみると、良い香りがしました。
花言葉は、「愛の絆」。
今回も「愛」絡みの花言葉でした。
おまけの1枚も是非ご覧になって下さい。
お知らせ|2010月06月14日
先日、完成が近いお施主様を訪問しました。
あれこれとお願いやら相談やらに伺い、完成への想いを聞いてまいりました。
現場は、ウッドデッキ施工と庭の再生の最中でした。
私は、現場に足を運ぶのは久しぶり。
写真では経過をみていたものの、現物はやはり圧倒されるほどの存在感と美しさ。
私が住むわけでもないのに、うっとりするやらこの先の仕上がりが気になるやら、完成がますます楽しみになり心弾むひと時でした。
庭の隅で成り行きを見つめるたぬきもうれしそうだったので、失礼してパチリ。
また、見学会をお願いしたところ、快く承知していただけたので皆さんにも御案内ができそうです。
どうぞお楽しみに。
花たより|2010月06月11日
友だちの家の庭先に咲いていた大山蓮華(おおやまれんげ)です。
噂通り、6月の最初に紹介した朴の木の縮小版で、花も葉もよく似ています。
ただ、違うところは、花が少しうつむき加減に咲いているところでしょうか!?
真っ白な蕾がとてもかわいらしく、花弁が開くと赤っぽい雄しべと黄色の雌しべが、出てきました。
色のコントラストが、ステキです。
大山蓮華(おおやまれんげ)という名前は、山に咲く蓮(はす)に似た花(華)より由来しているとのこと。
群生している花見たさに、遠くの山まで出かける人が多いと聞きます。
「天女花」と呼ばれる上品な美しさを持つ大山蓮華(おおやまれんげ)に魅かれることに、うなずけます。
花言葉「変わらぬ愛」
忘れてはいけない言葉ですね。
花たより|2010月06月08日
林の中で自生しているのを見て欲しくなり、知り合いから分けて頂いたのが、二人静(ふたりしずか)と、いう花です。
ステキな名前ですが、調べてみたら、実は奥の深い話がありました。
二人静(ふたりしずか)の名前の由来は、能楽「二人静」に由来していると言われています。
若菜摘みに出かけた乙女に静御前(源義経が愛した女性)の霊がのりうつり、乙女が舞い始めると静御前の亡霊が姿を現し乙女に寄り添いながら二人で舞う。というのが簡単なあらすじです。
2本の花穂の先に米粒のような白い花をつけるという花の姿を「二人静」の舞姿にたとえたということでしょうね。
ひっそりと仲良く寄り添うように咲いている花だと思っていましたが、一つが亡霊だなんて…
花穂が3本や4本の時もありますが、その場合は亡霊が増えるのでしょうか?!
二人静(ふたりしずか)の花言葉は「いつまでも一緒に」
花言葉に、我が家もあやからねば…
ちなみに某老舗銘菓のちょっと甘くて品の良い小粒の和菓子、「二人静」は、『ににんしずか』と読むのだそうです。
花たより|2010月06月04日
問題です!!
この木に咲く花の名前は?
ヒントその1 木は大きくなります。
ヒントその2 果実は皆さんも、よくご存知のおいしいお菓子になります。
ヒントその3 お相撲さんの名前にも、あったような…?!
さあ、皆さん、おわかりですか?
答えは、栃の花(とちのはな)です。橡(とち)とも書くそうです。
一つ一つの花と花弁は大きくないのですが、雄しべが伸び大きく目立つ花です。
花の付き方が、おもしろいと思いませんか?
長い5枚の葉も特徴がありますよね。
小学校の国語の教科書にも採用されている、児童文学「モチモチの木」に登場する木がこの栃(とち)の木です。
花言葉は「ぜいたく」
心は、豊かでぜいたくでありたいですね。