花たより|2010月12月28日
子どもの頃から、小さなりんごのような、かわいらしい実を付けた藪柑子(やぶこうじ)が好きでした。
当時は名前までは知らなかったと思いますが・・・。
藪の中に自生していて葉っぱの形が柑子(こうじ)みかんに似ていることから付いた名前。
万両、千両、百両の仲間で、背丈が小さく実の付き方も少ないことから、別名十両とも言われています。
万両などと同様でお正月の縁起物として最近では寄せ植えなどにも多く使われるようになってきました。
林の下など半日陰を好み、群生しています。
地下茎で勢いよく増えますが、初夏に咲く白っぽい小さな花は葉っぱの下で下向きに咲くせいか目立たず、私も確認したことがありません。
花言葉は「明日の幸福」
「明日の幸福」・・・皆さまに訪れますように・・・。
フォレスタイル事務局も本日28日が仕事納めです。
一年ありがとうございました。
皆さま、良いお年をお迎え下さい。
花たより|2010月12月24日
子どもの頃から、耳にしていた名前です。
「そよご」・・・耳に優しい響きだと思いませんか!?
葉っぱが風にそよいで、ソヨソヨと音をたてることから付いた名前であることは、なんとなく想像つきますよね。
漢字を調べて、ちょっと驚きました。
冬青(そよご)・・・冬に青い葉っぱの木はたくさんあるのに、なぜこの木だけにこの漢字がついているのでしょうか?
6月頃に白い小さな花が咲きますが、花の数は少なく目立ちません。
直径8ミリ程の小さな実も数が少なく派手さに欠けます。
東白川では、お正月を迎える準備の中で、「門松迎え」という行事があります。
12月13日に迎えるのが昔のしきたりでしたが、林道が縦横に走った現在では、山仕事のついでの時であるとか、吉日を選んで門松を迎えてくるようになりました。
若松と一緒に迎えてくるのが冬青(そよご)です。
冬青(そよご)は一年中青々として縁起の良いものとされ用いられています。
本来は榊(さかき)を用いりますが、榊(さかき)の数が少ないので代わりに冬青(そよご)を用いるようになったという説もあります。
門松を飾るのは30日頃ですが、出来上がった門松を見ると、迎春気分が高まってきますね。
花言葉は「先見の明」
花たより|2010月12月21日
ウォーキングの途中に見つけた枇杷(びわ)の花です。
寒さに耐えるように、ひっそりと、控えめに咲く姿が印象的でした。
ラクダ色のフワフワした産毛が寒さから守っているかのようで、微笑ましい光景だと思いませんか?!
枇杷(びわ)といえば、すぐ頭に浮かぶのは初夏にお目にかかるオレンジ色の果物ですよね。
しかし、枇杷(びわ)の花を思い浮かべる方は少ないのでは…
中国南西部原産で日本には古代に持ち込まれたと考えられています。
葉っぱの形が楽器の琵琶に似ていることから付いた名前だとか。
インパクトのある厚くて硬い葉っぱは、万病に効くといわれ薬用として用いられています。
花言葉は「温和」
花たより|2010月12月17日
中国原産で江戸時代に渡来してきた南京黄櫨(なんきんはぜ)です。
6月から7月頃小さな黄緑色の穂のような花が咲きますが、葉っぱの色と同系色で目立ちません。
それよりも、色鮮やかな美しい秋の紅葉は、目を惹きます。
その後、落葉した木に残った黒い実の果皮が割れて、出てきた3個の白い種子の姿は、面白く、目を楽しませてくれます。
裸の木に真っ白な種子がぽつぽつと付いている姿は、雪が降ったようにも見えます。
公園や街路樹として植えられているので、きっと見かけられた方もあるのでは。
名前の由来は、南京産のハゼノキの意味。
東白川も今朝は今季一番の冷え込みでした。
雪ではなく、霜で外は真っ白でした。
南京黄櫨(なんきんはぜ)の花言葉は「心が通じる」
外の寒さと対照的に、心がホットになる、いい花言葉です。
花たより|2010月12月14日
誰もが子どもの頃一度は口にした童謡・・・たき火
この歌詞の中に出てくるのが山茶花(さざんか)
子どもの頃どれくらいの人がこの花の姿、形を知っていたのでしょうか?
椿(つばき)とよく似ていて、見分けが非常に難しい。
椿(つばき)が花ごとぽろっと落ちるように散るのに対して、山茶花(さざんか)は花びらがバラバラに散るので地面に落ちた花で確認するのも一つの方法です。
中国語表記で「山茶花」を日本語読みで「さんさか」が訛って山茶花(さざんか)になったとか。
冬の色のない景色の中で凛として咲く姿は目を惹きます。
花言葉は「困難に打ち勝つ」「ひたむきな愛」
寒さに負けず、私たちに元気な姿を見せて下さいね。
花たより|2010月12月10日
直径5~6ミリ程の真っ赤な実をぎっしり付けた木が目を惹きました。
葉っぱは厚ぼったく表面には艶がありました。
名前がわからず、調べたところ黒鉄黐(くろがねもち)だとわかりました。
モチノキに似ていて葉が乾くと鉄色になるのでこの名がついたとか。
5~6月に薄紫色の花が咲きますが、小さくて目立ちません。
関東より南の比較的暖かい地域に分布しますが、寒さには少し弱いとのこと。
大気汚染や日照不足にも強いので街路樹として用いられているようです。
花言葉は「魅力」「寛容」
「苦労(クロう)したら金持ち(カネモチ)になる」の語呂合わせから縁起木として人気があるとか。
庭木としていかがですか?
10メートル程の高い木に育ちますので植えるスペースを考えて下さいね。
雌雄異株のため冬に赤い実を楽しむのなら雌株をおススメします。
花たより|2010月12月07日
事務局のあるこもれびの里までの道沿いに春と秋の年2回咲く桜があります。
狂い咲きではありません。
調べてみたところ、花は八重咲きで、雌しべが2つある事が確認できたので、この桜は子福桜(こぶくざくら)ではないかと思います。
1つの花に実が2つ以上つく(子宝に恵まれる)ことから付いた名前であるとか。
春に咲く桜に比べ、ひとつひとつの花が小さく、木全体に咲いている花も多くはないので目立ちません。
霜の降りる寒い日でも、こんなにかわいらしく咲くなんて健気で褒めてあげたいような気持ちになります。
生命力の強さを感じる花です。
ちなみに「秋桜」と書いて「コスモス」と読むようになったのは、山口百恵さんの「秋桜(コスモス)」がヒットしてからだそうです。
花たより|2010月12月03日
この時期、赤やオレンジの小さな実をぎっしり付けた木を見かけませんか?
ピラカンサです。
ピラカンサと呼ばれているのは、赤い実を付けるヨーロッパ原産の和名で常盤山樝子(ときわさんざし)とオレンジ色の実を付ける中国原産の和名で橘擬(たちばなもどき)の2種類があるとのことです。
ピラカンサはギリシヤ語で「火の棘(とげ)」の意味で、枝には鋭い棘(とげ)があり、赤い実をぎっしり付けることから付いた名前だということです。
5月の終わり頃から真っ白な小さな花が咲きます。
実には微量の毒があるそうです。しかし熟すと毒はなくなるとのこと。
明るい色の花が少なくなってきたこの季節に鮮やかな色の実を付けたピラカンサを観賞用に庭に植えられてはいかがでしょうか!?
気持ちが晴れやかになりそうですね。
花言葉は「慈悲」