花たより|2012月09月26日

今月30日は中秋の名月。
皆さんは、中秋の名月…十五夜といえば、何が思い浮かびますか?!
「うさぎ」「お団子」「すすき」等でしょうか!?
今回はイネ科で秋の七草の一つの薄(すすき)を紹介します。
写真は、矢筈薄(やはずすすき)。
園芸品種で、葉の横に黄味がかった太く白い斑が入っています。
横縞模様を矢筈に見立て名前がついたとか。
鷹の羽薄(たかのはすすき)、蛍薄(ほたるすすき)の別名もあります。
それぞれの思いを馳せて名前がついたのでしょうね。
薄(すすき)の穂は、それを動物の尾に見立てて尾花(おばな)と呼ぶことがあり、薄(すすき)自体もそのように呼ばれることがあります。
矢筈薄(やはずすすき)にも、花言葉がありました。
「勢力」「活力」
花たより|2012月09月19日
田んぼの土手で白くて小さな可愛らしい花がたくさん咲いていました。
多分、見かけられた事があるのでは…
これは、食材で有名な韮(にら)の花です。
あの匂いと味から想像できないくらい可憐な花だと思いませんか!?
臭いは強烈ですが、蜜が美味しいのか、何やら虫の姿も見えます。
「においきらう」から「にら」に変化したとか、美味であることから「みら(美辣)」が「にら」に変化したとも言われているそうです。
中国原産の韮(にら)は、中国では3000年の歴史があるといわれているから、驚きです。
花言葉は「多幸」「星への願い」
素敵な花言葉に、また驚きです!
花たより|2012月09月12日
朝晩が涼しくなり、ちょっとさみしさも感じる今日この頃です。
庭で鮮やかな紫色の藪蘭(やぶらん)の花がきれいに咲き始めています。
薮の中に自生していて、葉っぱがラン(蘭)に似ていることから名づけられたそうですが、ユリ科の花です。
花言葉の「忍耐」「謙遜」は、薮のような薄暗い木々の下で、耐えながら凛として咲くことからつけられていると言われています。
この時期に咲き始めるという事は、夏の酷暑にも耐えたからではないかと私は思いますが…
近寄って写真を撮っていたら、藪の中でゴソゴソと音がし、思わず大声を出し、逃げ出してしまいました。一体、何だったのでしょうか?
葉っぱの美しさも格別なので、グランドカバーにいかがですか?
花たより|2012月09月05日
9月に入り、朝晩は涼しくなり、秋色に染まりつつある東白川です。
身近な場所で、こんな雑草を見かけたことはないですか?

花期は初夏までとありますが、初秋まで咲くと言っている人もいるので、キク科の地縛(じしばり)ではないかと思いますが…。
茎が地面を這うようにして延び、所々で根を下しその様子が地面を縛りつけているように見えるのでこのような名が付いたとか。
可愛らしい花なので、草取りをしていても、この花は残してもいいかな!?と思ってしまうのは私だけでしょうか?!
地縛(じしばり)の花言葉は「束縛」
花たより|2012月08月29日
7月の中旬頃から、通勤途中の道路脇に涼しげな花が咲いていました。
当初は、ジャガイモの花かなぁぐらいで、特に気に留めていませんでした。
先日、ついに車を停め、近寄ってみました。
花色はかなり薄いのですが花型がナスによく似ています。
しかし、葉っぱはナスではありません。
優しい色合いと可愛らしい星型の花の姿とは裏腹に、葉っぱや茎には鋭い棘がありました。
花の名前は悪茄子(わるなすび)。
なんとも可愛そうな名前ですが、棘と繁殖力の強さ、花後の実が有毒だということから、厄介者扱いされて、こんなネーミングだとか…
北アメリカ原産で、明治末期に渡来し、それ以降各地に広まったとのことです。
個人的には、とても気に入っていますが、花言葉は「嫌われ者」
悪茄子(わるなすび)も必死に生きているのにね。
花たより|2012月08月22日
今までに野菜の花は取り上げたことはなかったと思いますが、これは紹介する価値有りだと思い紹介します。

オクラの花です。
夏に咲く、葵(あおい)や芙蓉(ふよう)の花によく似ています。
ちょっと黄色っぽく感じる白色から、気品ある高貴な花に思えませんか。
暑いこの時期に涼しげな顔をして咲く姿が憎いですね。
私の子どもの頃にはなかったような気がしますが、明治初期に日本に入ってきたというからちょっと驚きです。
オクラの実は、ご存じのように、食感はネバネバしています。
輪切りにすると星型の切り口が可愛らしく、個人的には胡麻和えにして食べるのが大好きです。
夏バテ防止にも効果があるといわれているので、オクラを食べて暑い夏をのりきりましょう。
花言葉は
「恋によって身が細る」
このような経験ありますか?
花たより|2012月08月15日
皆さん、日本の百合の中の女王って何だかご存知ですか?
ヒント1 : 赤い多数の斑点があります。
ヒント2 : 香りはかなり強いです。
答えは、山中で咲く事から名付けられた、山百合(やまゆり)です。
背丈があるうえに、1つ1つの花も大きいので、どこで咲いていても、とにかく目立ちます。
1年に1つずつ花を増やすとか…たくさんの花をつけて重そうに垂れ下がった株は何年も経っているということですね。勉強になりました。
花言葉は「威厳」「純粋」「飾らない愛」
花たより|2012月08月08日
今朝の東白川は肌寒く、秋の気配を感じました。
それもそのはず…暦の上では昨日が立秋。
畑の隅や道端で見かける息の長い花…露草(つゆくさ)
6月頃から咲き始め、10月初め頃まで姿を見かけます。
ついつい見過ごしてしまいがちですが、じっくり観察してみると、花弁の爽やかな青色が印象的で、なかなか可憐な花ではありませんか。
露草(つゆくさ)という名前は、朝露が、昼を待たずに消えてしまう、そんな儚さに由来してつけられた、といわれています。
早朝5時頃から開花し、午前中には萎んでしまいます。
露草(つゆくさ)の花に、儚い恋の思いを重ね合わせた歌が昔から詠まれていたという事を知り、私たちの先人は、ずいぶんロマンチックだったと感じました。
「尊敬」「懐かしい関係」 花言葉も、らしさが出ているような気がします。
花たより|2012月08月01日
庭のホオズキが色付き始めました。
漢字で書くと「鬼灯(ほおずき)」
「ええっ!この可愛らしい実をつけたこの植物にどうして“鬼”の字が付くの!?」…驚きです。
実が赤く怪しげな提灯の印象からだとか。
そう言われれば、なんとなく納得できそうだけど…
原産地は東南アジアで観賞用や食用として栽培されているとか。
花は白色で小さく、うつむいて咲くのでなかなか見る機会はないかも…
右の写真は1ケ月程前に撮った鬼灯(ほおずき)の花です。
花言葉は
「心の平安」「不思議」「自然美」「私を誘って下さい」「頼りない」「いつわり」
なんとなく懐かしく、心を癒してくれますね。
花たより|2012月07月25日
すぅーと伸びた茎の先に咲く白っぽい花が野山で目立っています。
なんとなく、この草花の正体は知っていました。
が、色々と調べていくうちに、よく似た草花が多く、区別するのに苦労しました。
葉っぱの形、花の色から、乳茸刺(ちだけさし)ではないかと思うのですが…
食用キノコの乳蕈(ちちだけ)を採取した時にこの草花の茎に刺して持ち帰ったことからの命名だとか。
花言葉は「まっすぐな性格」
背筋がぴぃーんと伸びそうな花言葉で,気持ちが引き締まります。
暑い毎日ですが頑張りましょう!