家族の距離を縮めた2階への動線

2階の子ども部屋の（リビング側の）壁は、3枚の引き戸にしました。少し開けて会話をしたり、すべて開け放って家全体をひとつの部屋にしたり。シチュエーションに合わせた使い方ができます。また、階段は孤立しないようにリビングの一部にしました。これで、子どもたちは2階に上がるときに必ずリビングを通るし、時には階段で遊んだり座ってテレビを見たりもします。子どもが部屋に閉じこもるなんてことはないですね。

1. 1引き戸を開ければリビングが見下ろせる。
2. 2今や階段は家族のコミュニケーションの場に。

ウッドデッキで自然に一歩も二歩も近づく

川を一望できるウッドデッキでは、朝食や休日のランチをよく家族で囲むんです。夕暮れどきにはランタンに灯を点すと、雰囲気が出ますよ。ハンモックは主人がほしくてつけたんですけど、よく主人だけじゃなくてファンタン（愛犬）もくつろいでいます（笑）。読書をしたり、そのまま昼寝をしたり、心地よい川風に包まれると本当に癒されます。この家の中で一番居心地がいい場所かもしれません。

1. 1川を一望できるウッドデッキ。
2. 2柔らかい光を放つランタン。
3. 3自然と一体になれるハンモック。

家族の真ん中にある薪ストーブとステンドグラス

冬に欠かせない薪ストーブは、家族みんなをあたたかく包み込んでくれます。その横の壁には、3枚のステンドグラス（色ガラス）を埋め込みました。実はこれ、家族をイメージしてつくっていただいたものなんです。明るい太陽と物静かな月は私たち夫婦で、その横は子どもたちで3つの輝く星。家族を象徴するものなので、みんなが集まるリビングに設置しました。

1. 1火のゆらめきが美しい薪ストーブ。
2. 2家族の絆が映し出されたステンドグラス。

自然の眺望を楽しむ特等席はキッチン

リビングの窓から見える外の景色は、家のあちこちから楽しむことができます。でも、私に言わせれば、特等席は実はキッチンなんですよ。少し奥まっているので、上と下、両方の大窓から豊かな自然がパノラマで眺められます。料理をしながら景色も楽しむ。しかも、スピーカーをダイニングスペースの天井に設置しているので、一緒にBGMにも酔いしれることができる。贅沢な空間です。

1. 1キッチンからの眺めは奥様お気に入り。
2. 2ダイニングの天井に埋め込まれたスピーカー。
3. 3夜景と照明のコントラストが見事な大窓。