「西を望む家」はその名の通り主なリビングが西を向いています。
はじめて敷地を拝見した時から西側に開けた景観が一番印象に残りました。
西に見える地平線、その移り行く自然の景観をプライベートなものとして
家族の空間に取り込むことが建物計画の主軸でした。
リビングは最も景色のよく見える2階に配置し、軒を深く出すことで西日を
出来る限りさえぎる様にしました。
一階にはお客さんの強い要望でガレージを計画したため出来るだけ立体的に
住宅を使えるように一階ガレージの天井を低く抑えることで出来る2階の床
の段差を利用しガレージ上に配置した2階のｷｯﾁﾝに立った時の目線とリビング
に座った時の目線の高さがなるべく合うようにしました。
また小屋裏も利用することで住み手の方に積極的に住まうことを考えられるよ
うな豊かな家になればと計画しました。 (佐口）